Want two Wingspan:Hits & History/Paul McCartney
(2001)
Album
そんなに良くは、ない (笑)。 ソロ、ウイングス、そしてポール&リンダ・マッカートニー名義での作品を、シングルヒットを集めた「Hits」+ウイングスの歴史において重要な曲をポール自身がセレクトした「History」という2枚組にコンパイルしたベスト盤。2001年イギリスでのドキュメンタリー番組放映にあわせ編集・発売されたそうで、内容は…まぁいうてもそういった企画盤的な雰囲気ありありのベスト盤ですね。そこそこ良いんだけど、そんなに良くはない(笑)。そこが僕にとってこのアルバムのミソかな。解散後ポールは「ビートルズ」という、自らが産み出したあまりに巨大な亡霊の影から逃れるようにビートルズ時代よりも更にロックし、更にポップで、さらに多彩なサウンドを取り入れようとあがき、もがき続けた。そして事実彼は持ち前の天才で次々と自分のものにしてしまう。シングルヒットも連発。ツアーも絶好調。…ただそれでも追いつけないし、逃げ切れていない。ビートルズの“その先”へは結局、到達することはなかった。これは「Hits & History」だから、そういったことも一望できてしまうという、ある意味非常に残酷なベスト盤ではないかと思う。そんな意地悪な目で見たらすごくよくできてると思います。自身すら食いものにするビートルズという怪物。「一度天下を取ったものは、二度と天下をその手におさめることはない」って何かの漫画のセリフだったっけ?ここで僕らが目撃するのはまさにそういうことで、ただそれはポール自身が一番分かってたことなんじゃないかな。そう考えるとこのポップさには悲壮感さえ漂って…いや、こない。そこがあくまで能天気(笑)なポールらしいところ?まぁこんなのは過去何万回も世界中で語られてきたファンの単なる戯言に過ぎないんですが。いまやいいオッサン(おじいちゃん)だしチャリティコンサートとかやりまくってるしサーだし。「まぁ、いい」んじゃないでしょうか。2枚目がいい感じにチルします。(2005年7月)  *2009年一部加筆




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