Tryshasla Tryshasla/Secede
(2005)
Album
幻の強度 まどろむ。ジャケットそのままのイメージ(ナウシカ?)、おとぎ話の中でかかるような幻想的なサウンドスケープ。オランダのSecedeことLennard van der Lastによる2ndアルバム(なんと、残念ながら現在は廃盤らしい…※2009年5月)。風邪引いたときに聴きたいビューティフル・エレクトロニカ。いわゆるエレクトロニカというもの一般については、ロックとかと違い「聴く」にあたって思考を必要としないというか、むしろそういうのと対極の、アタマを空にして音に浸ることが要求されるという「瞑想や眠りのバック・ミュージック」的パラメータが高いその特性から、レビュー自体ほとんど成立しないものが多いと思うんですが、うん、これもご他聞に漏れず。あんまり一つ一つの曲や音の意味は考えないし…いやそもそも意味なんて、ないんだと思う。うわ!でも、ただ鳴ってる間中アタマに浮かぶ色んなイメージを楽しむ類の音楽だと思うし、そのほうがいいんだと思うから。じゃあなんでレビューしてんだよってことにもなりますが、エレクトロニカの場合音楽はそれ自体がメインディッシュなわけじゃなくて、そのひっぱり起こすイメージが主役なんだな、とか言ってみる。このアルバムはそういった視点から見ても、他のエレクトロニカ作品と比して幻想的な世界観の強度やリスナーからひっぱり出すイメージはとても多彩だと思います。そんなわけで、あとは僕が浮かんだイメージだけいくつか羅列。広大な荒れ地/細胞が沢山集まったみたいな形の建物/いまにも雨が降り出しそうな曇り空/蛍のような光がくるくる回る魔法/鬱蒼とした森/背後に感じる生き物の気配/夜、窓からもれる暖炉のあかり/ひそひそ話/降り出した霧雨/くるぶしまでの冷たい川/聴いたこともない鳥のさえずり/小さな水晶玉たくさん/苔むした古い工場/濃霧の向こうに沈む太陽/  *2009年一部加筆




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