“Wreckin' Bar (Ra Ra Ra)”What Did You Expect From The Vaccines? / The Vaccines (2011) AlbumLet's fall in love with the VaccinesThe Strokesの泣きと計算、Wedding Presentのソリッドな疾走感からLocksleyの無邪気さまで、全て兼ね備えた奇跡のようなロックンロール。しかもヴォーカルの声質はクリス・マーティンそっくりという、思わず笑っちゃうくらいメジャーな魅力に満ちた4ピース。でも、これがイマNo.1のUKインディバンドであることは、まるでパーティの熱狂を1分30秒に凝縮したかのような1曲目、「Wreckin' Bar (Ra Ra Ra)」の冒頭1音目で明らかだ。3月にしてもはや、問答無用の2011年ベストアルバム候補筆頭。バズコックスよろしく、シンプルな3コードのパンクソングから胸を掻きむしられるようなバラッドまで、とにかく楽曲が粒ぞろい。トレーに乗せたら最後、一音たりとも聴き逃せないぜ。うだつの上がらない毎日、酒とタバコ。見知らぬ女の子と最高の一夜を共にした後、昇り来る太陽で目覚めたときのサイテーな気分・・・だけど後悔しても後悔してもまた繰り返す。そんな僕らの日常をなんとかやり過ごすための、大切な35分間が詰まったアルバム。“俺のところへ戻りたいなら、いつだって戻ってこいよ/君がそう望むなら/いつ戻ってきたって構わないさ/It's Alright, It's Alright”(M2「If You Wanna」)ああ、このアルバムがあれば、きっともう少しだけはなんとかやってける。だってほら、最終曲「Family Friend」のジョン・レノンの残響のようなピアノに包まれる頃、汗だくで踊ってた誰もが、気付けば満面の笑顔になってる。あ、あと(これを言い忘れちゃいけない)ジャケットも最高だろってば!さぁもうVaccinesと恋に落ちるしかないよ。って、ひどく手垢まみれの言い回しですいませんね。(2011年4月)