eight arms to hold you/Veruca Salt
(1997)
Album
「アタシ、できるわ!できるんだから!」
ヴォルケーノ・ガール!今や懐かしいけどずっと聴き続けている。1st「American Thighs」('94)より百倍わかりやすい。Metallica、Motley Crueを手がけた大御所ボブ・ロックをプロデューサーに迎え製作されたメジャーデビューとなる2nd。もともと前作の音作りしかり、インディーズでスティーヴ・アルビニプロデュースのEPを出してたりと、むしろストーナー・ロック、グランジシーンにアピールするバンドだったが、この作品で心機一転、一気にメジャーへシフト・チェンジ?しかしボブ・ロックお得意のラウド&ハードなギンギンのメタル・サウンドが、ここでは◎!1曲目を聴いただけで、完全に彼女達のものになっていることがわかる。爆音のバスドラとヘヴィなリフで始まる「Straight」(このドラムの鳴りは絶対スタジアム仕様)、続く2曲目「Volcano Girls」で響くレーザービームギター!轟音ポップ!と思えば「Benjamin」「Loneliness is Worse」といったしっとり系の曲もばっちり。日本人好みのカラフルなアルバムじゃないかと思う。当時中学生の僕は前作より先にこっちに出会い、そのとっつきやすい音とメインのグッド・ルッキンな女子2人(Nina Gordon、Louise Post)というビジュアルとに悶々としながらも持ってかれたもんです。でも、その後はソングライター同士でもあるNinaとLouiseの仲違いがあったりでゴタゴタと・・・結局二人が揃ったアルバムはこれが最後で、Ninaは98年に脱退しソロとして新たなキャリアを、Veruca SaltはLouiseのニュー・バンド?として現在も活動を続けています。ま新しいのは個人的にはいまいち往年の冴えが感じられず…持ってるんですけどね。ジョンとポールを例に挙げるまでもなく。才能同士がぶつからずしていいものを作り出すことは難しい。本当の意味で「創作」は作家を消耗させる。長くなんか続けられるもんじゃないと思う(長く続いてるのはよっぽど無尽蔵の才能に恵まれた人か、あるいはズルしてるかだ)。ピークは長く続かないからこそ、ほんの一時の奇跡が名作と呼ばれる作品を生みおとすのかもしれない。その後駄作が続くことが、その作品が名作だったという後付けの逆証明になっちゃったりして評価が上がったりとか。よく分からなくなってきましたけど。曲は「With David Bowie」や「Awesome」、「Stoneface」とかが他でちょっと聴いたことないような不思議なコード進行で、すごくいいです。(冒頭のセリフは「With David Bowie」より。)
*2009年一部加筆

前へ 次へ 一覧へ