Bizarre Ride II Bizarre Ride II/Pharcyde
(1992)
Album
物事の分かる馬鹿だけついてこい ファーサイドで一番好きなアルバムは実はこの次の「Labcabincalifornia」なんですが。グッと落ち着いた感じの「Labcabin〜」よりも、サンプル一発!勢いがあるのはこっちです。いわゆる「ヒップホップ名盤特集」にも必ず顔を出す伝説の作品ということになります。デ・ラ・ソウル好きなこともそうだし、ギャングスタ・ヒップホップにまったくシンパシーを感じない僕は必然的にこういうのを好きになるようで。「ヒップホップ」というだけであのゴールド・チェインや発砲やゲットーやらなにやら…をイメージしてしまい食わず嫌いしちゃってる人の何と多いことか!まぁリアルタイムっつうか、テレビやラジオのチャートじゃ今あーいうのしかかからないみたいだしね。けどメディアに踊らされるな!あんなの一部ですよ!別にいいけど。僕にとってはこっちが本当のストリート・ヒップホップ。真面目でエロくてちょっとだけバカで、でもいつも真剣で、人の話をよく聞き、よく本を読み音を聴き、様々の情報に感覚を研ぎ澄まして、ちゃんと「見えてる」奴ら。そういう人間が、そういう感覚をちゃんと正しく表現できる人間がアーティストになり、聴く側にある種の素養を要求する音楽を作り出している。“いくら真面目でもいくら感覚が鋭くても、よく本を読んでても、結局、「ちゃんと馬鹿できない」ヤツは、だめなんだ”----僕がこのアルバムから学んだのは、一言で言えばそういったことだった。このフィーリングはすごくスタイリッシュというか、端的にかっこいいと思った。まぁネイティブでない以上、この作品についてどのくらい理解しているかと言えば、ぶっちゃけ半分以下だと思う。ポップスとヒップホップが絶対的に異なる点は「リリックの重要性」だと思うから。ちゃんとしたバックグラウンド(そこに至るべき理由)を必要とする音楽であるヒップホップにおいて歌詞・リリックが理解できていないというのは多分、致命的なのだ。残念ながら海外組の僕らはそんな状態でしかないわけだけど、そーいうことも含めてとんでもなくたくさんのことを、これやデ・ラ・ソウルやその他多くの素晴らしいhip hopからは教わったような気がする。だから、1000歩譲ってリリックは理解できないとしてもだ、とにかくでかい音でこのアルバムを聴くのだ。少なくとも僕はこれからもそうする。パーティに、あと案外部屋でひとり膝を抱えてるときにもバッチリです。(2006年12月) *2009年一部加筆




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