“Richard” Behind Closed Door Behind Closed Door/Maria Solheim
(2002)
Album
雪の降る国で育った女の子の、雪の降る国の人の為のうた 「シンガーソングライター」ということば、今やどうもウソくさいですね。しかしこれは聴いた瞬間何か分からないけど、「うそではないな」と思ってしまった一枚。21世紀にフォークソングをやっている彼女。少しだけかすれたような、幼い歌声がとても綺麗。文系大学生?っぽい知的な雰囲気にまだ大人になりきれない女性の危うい子供っぽさを兼ね備えたアンニュイな佇まいが魅力的な彼女はこの時点で21歳。本国ノルウェーではこれの前に一枚出してるらしく、日本デビュー盤ということになるそうです。でもあくまで密やかに・・・アコギの後ろに隠れて、小さな声でうたう。たまにドラムや電子音が現れては消えたりもするけど、基本的にきわめてシンプルな弾き語り。物悲しく、ひんやりとした雰囲気だけどどこかぬくもりがある…そんなメロディがなんといっても素晴らしいです。このアルバムを評して書かれる「寒い雪の日に暖かい部屋の暖炉の前で聴きたい…」うんぬんはベタですがなかなか言いえて妙です。ゆっくりとした時間の流れと物音一つしない大自然の風景がまぶたの裏に映っては消えていく。しんしんと雪の降る街を大きな窓から眺めつつ、ココアでも飲みながら聴きたいとがらでもなく思うっちゃうね…。M12「Lady Of My Life」が好き。今いるところ雪が積もらないんだ。やっぱり、育った土地柄というのは作る音楽にも反映されるのだな…。眠りにおちる前の30分にも最適な、21世紀フォークソング名盤の一つに勝手に決定。より深い静寂につつまれた2nd「frail」もお薦めですよ。(2005年5月) *2009年一部加筆





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