“Pure” Aftertaste Aftertaste/Helmet
(1997)
Album
硬ぇっ!! 高校の頃、ヘルメットの事を本で読んだり人に聞いたりする度に、この「硬い」という単語が目に耳に入ってきた。まだヘヴィメタルだのスラッシュだのハードコアだのを一切通っていなかった僕は、「音なのに“硬い”って表現、どんなやねん」といまいち刺さりきらないまま、彼らの作品も手に取ることなく数年を過ごしていた。そんなある日、ふと立ちよったCDショップ。「もうもうと上がる黒煙をバックに立ち去る3人の男」というジャケの格好良さにもそそのかされ、ほんの出来心から僕はこのアルバムを購入したのだった。「ベティ」よりも「ストラップ・イット・オン」よりも先に。家に帰り開封。内ジャケには何かの事故現場か、油田の写真・・・さらに激しく煙が上がっている。ディスクをデッキに乗せ、再生。一曲目「PURE」が流れ出した途端、口をついて出た言葉は・・・「硬ぇっ!!」ここで僕ははっと我にかえる。あのレビューは正しかったんだ!そう、とどのつまり、ヘルメットは硬かった。(「ヘルメットは硬かった」って・・・)「硬い」。だが、何度聴いてみてもその言葉以上に適切な表現が見当たらない。ドラムはドラムっつうより、鋼鉄のこん棒で鉄板をぶっ叩いてるような音。特注のチェーンソー(?)のようなギター。首に浮き出た血管が目に浮かぶような激しいボーカリゼーション。「カチンコチン(塊)」というよりは、「ガキンガキン(鉄)」に近い工場系サウンド。(これ伝わるのか?)いやー、まさしく百聞は一聴にしかず。こんなレビューなんか読んでる場合じゃありませんよ。「重たい」でも「激しい」でもないんだなぁ、「硬い」んだよ。ただし、一筋縄では行かないのがヘルメットの面白いところ。なんとフロントマンのペイジ・ハミルトンはジャズを学んだ経歴も持つインテリらしい。そのせいなのか、筋肉一辺倒ではなくどことなくナードな雰囲気も漂わす。硬いんだけどね。確かに、本読んでそうだなぁ(適当)。あの、なんかのゲームのモンスターで「鉄巨人」っていたでしょう。鋼鉄の体の内側にしなやかな筋肉が秘められているっていう、あんな感じ。多分その辺(どの辺だ)がオルタナティブ周辺とも絡めて語られるポイントなのだと思う。作品としては4thアルバムになるんですが、それまでの作品よりドライブ感強めで、ややメロディ寄りか。あと音がクリアになったせいで硬度3割増し。(2009年9月)




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